介護記録の書き方講座
介護の仕事において頭を悩ませる作業の一つに挙げられるのが、介護記録です。
介護記録は、利用者さんの現状を把握し、より良いサービスを提供するための重要なカギになります。それだけでなく、利用者さんのご家族を安心させるコミュニケーションツールとしての役割も担っています。
そこで本記事では、介護記録の書き方のポイントを調べてみました。苦手な方はぜひ参考にしてみてください。
介護記録を書く際、まず意識しておきたいのが、読み手に対するわかりやすさです。主語と述語をセットできちんと付けて、漢字と句読点を適切な場所で使用することが大事です。一文に内容を詰め込みすぎて長くなると、読みづらい上、意味の解釈違いが起きる可能性が高まります。なるべく一文はシンプルにまとめるのがコツです。加えて、専門用語や業界用語もきちんと噛み砕いて書くようにしましょう。
また、読み手の気持ちを考えた表現をすることも大事。私情を混じえた主観的な意見、利用者さんに「してあげた」などといった上下関係を感じさせるような表現はNGです。利用者さんに敬意を払い、読み手のご家族も安心できるような文章を心がけましょう。
では、具体的な書き方の例を挙げてみましょう。
例えば、食事介助の介護記録では、食事中の姿勢や動作、嚥下の状況、介助の必要性、食欲があり楽しんでいるかなどを記載することが大切です。そして、それらを総合的に見て、食欲が沸かない原因を探り、どういったサポートが必要かを考えて、今後のケアの方針を記載するようにしましょう。
このように、介護の状況によって着目点は変わってきます。介護記録は誰もが関わる基本的な業務です。特に新人の方は介護ケアを正しく記録するポイントを調べて要点を押さえておくことをおすすめします。