介護をする中で、周囲の関係者が「そんなやり方ではダメだ!」と自分の介護のやり方をなかなか納得してくれないケースがあるとよく耳にします。ただでさえ介護は大変な作業なのに、周囲から色々ダメ出しをされると、受けるダメージは大きいでしょう。

そこで今回は、そんな時に自分のやり方を認めてもらうためのとっておきの方法を紹介します。

それは「資格を持った専門家の言葉」を活用することです。これは効果抜群で、うるさい周囲の人も、専門家の言葉となると不思議と聞く耳を持ってくれます。それは夫婦でもよくある話で、妻が「ああしたら、こうしたら」と夫に言っても聞かないのに、専門家に同じことを言われると「そうだな」と素直に受け入れるといったケースと似ています。このように、信用性が高い人の言葉はすんなり届くものです。こうした特性を介護でも大いに活用しましょう。

専門家の言葉で自分のやり方を納得させるためには、周囲を納得させる専門家が自分の考え方と似た人でないと意味がありません。「適度に手抜きをしたい」と思っているのに、「十二分の愛情をかけてあげるべきだ」という考え方の専門家の話を聞いても逆効果です。そのため、自分の考えに近い専門家を見つけることが大切です。

専門家を見つけたら、なるべくその人の講演会に当事者を連れて行ったり、専門家の著書を貸したりすると良いでしょう。また、お世話になっているケアマネージャーさんや主治医のお医者さんなどが自分と同じような考え方を持っているのなら、その人たちに周りを説得してもらうというのも一つの手です。そのように専門家の力を借りて、周囲を納得させていきましょう。